TSUMUGI-Baの誕生

自分たちが困っていたからわかった、
本当に必要なもの。
自分たちに効果があったから勧められる、
本当に使えるもの。

どうなってる?
みんなで立てた営業計画。達成に向けて進行中!...のはず...だけど...
「どうなってる?」「見えない」「わからない」「大丈夫?」
まるで視界ゼロの中を走っているような日々でした。
自分たちで作ろう!
「いつでもチーム全体がパッと見通せるようにならないかな?」
「どのツールも、何かしっくりこない…ダメだ」「よし、作ろう!」
どうにもならない状況は自らの手で変えよう!
見えた!変わった!
そうして生まれたのが、「TSUMUGI-Ba」です。
明るくパッとひらけた視界の先に見えたのは、メンバーの成長した姿でした。
担当主任

ID野球(Import data)という言葉に象徴されるように、スポーツ界でもデータは重要です。結果を出すには、データ化とその活用が不可欠。私たちも同じです。目指すは「ID営業」。お客様ごとに最適な対応、提案、タイミング、それらのデータを共有し活用するのです。そしてカギを握るのは「チーム戦」だと気づきました。
カギを握るのは「チーム戦」

TSUMUGI-Ba 開発秘話

私たちの現実。計画を立てて気合い十分、だけど...

年度はじめにちょっと上を見る...

会社にとって、営業計画が重要であることはいうまでもありません。個人でも年始には1年の目標や計画を立てて、たとえば「今年こそ英会話を」「ピアノを」と気持ちを新たにし、実現を夢見てワクワクするものです。

会社ならもっと切実に、夢見るだけではすまない現実が立ちはだかりますが、そんな中でも、自分の役割を明確にし、目標と計画を立て、高みを目指します。やりとげる達成感。角度はゆるやかでもグラフを右肩上がりに保つ充実感。それらを手にし、自分も会社も成長するように、緻密に計画を立てます。

けれども、問題はそこから。
計画は立ててみたものの、進捗がみえない。わからない。自分も周囲のみんなも忙しく飛び回り、顔を合わせることも少ない。よくわからないけれど、こんなにがんばっているなら、きっと計画通りに進んでいるのだろう...。希望的観測でやり過ごすうちに、時間はどんどんは流れていきます。

見えない、わからない、やってられない

「明日A社の商談のはずだけど、相田くんはどこ行った?」
「B社の部長さんに合うけど、昨日の絵沼さんの提案はどうだったのかな?」
「江角くんが担当しているC社の次回商談はいつ?」

どれも営業の日常にはよくあることです。同じ会社の同じチームなのに、自分以外の人の様子はほとんどわかりません。だからみんなが揃う貴重な営業会議は、先月の結果報告だけが延々と続き、少し現状が見えれば会議は終了。「ではどうするか?」まで行き着けません。マネジメント以前の問題です。

他人の記憶を脳内コピペしたい...

例えばこんな妄想をしたことはありませんか?
初めてのお客様とお会いするとき、「前任者の記憶を頭の中にコピーできれば...」。

営業で大切なのは、人と人との信頼関係を築くこと。そこで活躍するのも、情報(データ)です。どんなに小さなことでも、その人のことを知っている方が有利です。知っていれば、商談でも雑談でも、かける言葉が変わり、表情も変わり、距離感が縮まり、信頼関係が生まれます。その積み重ねが大きな商談の獲得につながることだってあるのです。

お客様の情報をみんなで共有できれば、より理解を深められ、ビッグチャンスの機会もより増えるでしょう。

カギを握るのは「チーム戦」

便利そうなSFA、使いこなすのは意外に難しい...

既存ツールで試してみよう

あれこれ出てくる課題を解決すべく、営業向けの便利そうな既存ツール(CRMやSFA)を試しに使ってみることに。それぞれの機能を調べ、当社に一番適していて状況を改善できそうなSFAを導入しました。

ところが、思うように活用できませんでした。

そもそも使う側の私たちの意識付けが、まったくできていませんでした。 なぜツールを導入するのか、マネージャはどう関与するのか、みんなで何をどう考えるべきなのか。
この課題が克服できないと、どんなに素晴らしいツールがあっても、結果を出すことはもちろん、使いこなすことすらできませんでした。(これは私たちが実際にTSUMUGI-Baに関わってはっきり見えた課題であり、のちにTSUMUGI-Baの開発コンセプトとなりました。)

目の前に立ちはだかる高い壁

なぜそんな結果になってしまったのでしょう?私たちなりに原因を考察してみました。
まず前述の通り、便利なツールのはずなのに「めんどくさい」が先に立ち、「目的」や「活用」にまで思い至らなかったのです。 その理由は、システムが高機能であるがゆえに、「目的」がぶれてしまい、日常的な「活用」にまでいたらなかったのだと振り返ります。実際に使ったのはごく一部の機能だけ。

また「導入」のハードルが高かったのも事実です。
契約してすぐ使えるわけではなく、ある程度自分たちで機能を構築する必要がありましたが、それほど簡単ではありませんでした。どの企業のどの部門にもITに詳しい人材が十分にいるとは限りません。導入研修が必要になったり、さらにはそれが有償だったり、容易には進みません。
製品価格も意外に高く、1アカウント数千円から1万円ほどなら一見安く感じますが、利用者全員分だとかなり高額になります。
導入してみて初めて見えてきた壁は、ITに知見のある私たちでも、簡単に越えることができませんでした。

そして生まれたTSUMUGI-Baと私たちの変化

自分たちで作ろう!

壁を前にした私たちには、代わりに見えてきたものがありました。
「本当に必要なもの」「なくてもいいもの」です。

そしてある日、社長がこう言い出しました。「うちに合うものがないなら、作れないかな」。
そんな簡単に...、でも考えてみれば...。使えない原因があるなら、それを取り除けば良い。そして本当に使えるものを、作ってしまえばいい。なにしろ私たちは、システムソリューションを行う会社。課題は解決すれば良い!エンジニア魂に火がつき、メラメラと燃え上がりました。
シンプルでいて必要なポイントを外さず、成果に直結する「スマート&シンプル」がテーマ。

「よし!作ってやろう!」


プロジェクト主任

コンセプトは「本当に必要な機能を、シンプルに、使いやすく」
誰もが使えて、結果につながり、それでいてリーズナブルな営業支援システムです。

導入先は10〜20人ほどのチームを想定。必要な機能に絞ることで利用者の負担を極力省き、さらに手頃で導入しやすい価格帯に抑える。

こうしてシステムの具体化とともに、アイデアが広がり、輪郭がハッキリと見えてきました。

さっそくパイロット版の開発に着手。ユーザーにとことんヒアリングし、現場の意見を重視した「本当に使えるモノづくり」を目指しました。

完成した「TSUMUGI-Ba」を使ってみた!

こうしてついに、「TSUMUGI-Ba」が完成しました。
実際に使ってみて、二つの大きな効果を実感しました。

一つ目は、営業計画の進捗が「見える化」できたこと。
多くの営業ツールがそうであるように、「TSUMUGI-Ba」もデータの核となるのは活動です。しかし「TSUMUGI-Ba」には、他にない特長があります。まず前段階で営業計画を立てられること。チーム全体の目標を決め、そこから個人計画にブレイクダウンし、個人がさらにお客様単位の計画へと落とし込みます。この計画に沿って活動することで、状況が自動的に更新されていきます。そしてメンバ全員で情報共有。営業計画の達成状況が完全に「見える化」できたのです。

二つ目は、営業会議が「結果だけを報告する場」から「次の戦略を考える場」に変わったこと。
それまでの会議は、先週や先月の活動を振り返って報告することに終始していました。報告のための資料作りに長時間を費やすことも少なくありませんでした。それがガラリと一変。みんなの日々の実績は「TSUMUGI-Ba」で共有して把握済みなので、会議は次の一手を話し合う場に。「結果報告」の時間が激減し、「前向き」な協議に時間を持てるようになったのです。

個人営業からチーム営業へ

誕生した「TSUMUGI-Ba」は、営業個人の孤独な戦いを、強固なチーム戦へと変貌させました。
重要な情報を1画面に集約し、入力も参照も最短アクセスで一目瞭然。メンバーの動きや全体の状況をリアルタイムに把握できます。また蓄積したデータを分析して次の商談への作戦を立てられるので、勝率が上がり、チームや企業の業績アップに貢献します。

そしてもう一つ、期待以上の効果をもたらしたのは、コミュニケーションツールとしての活用です。
「チーム力の底上げ」にはメンバー間のコミュニケーションが不可欠と考え、SNSのような「いいね」や「コメント」の機能を「TSUMUGI-Ba」に搭載しました。これが大当たり。新人もベテランも気軽に交流し、絵文字やコメントが活発に飛び交うようになりました。個々のモチベーションもチーム連帯感もグッと高まり、直接会えば積極的に話し合い、協力し合うようになりました。とても嬉しい効果です。心の中の「いいね」ボタンを連打したいほどです!

さあ、「TSUMUGI-Ba」を使おう!

このように「TSUMUGI-Ba」は、個人のみならずチーム全体が成長できるツールです。「TSUMUGI-Ba」にチーム内の情報を集めて共有し、それをベースにみんなで知恵を出し合えるようになりました。

「TSUMUGI-Ba」が「つむぐ」ものは、お客さまに役立つ商品・サービス・提案を届けるために、みんなが情報を持ち寄り、一緒になって作りあげる一つ大きな集合体です。チームで強く結び合って成長し続ける場所が、「TSUMUGI-Ba」です。

私たちが作り、使い、効果を実感したシステムを、ぜひ皆様にもご活用いただきければと思います。